異形業種(第2種電気工事士)へ転職のススメ

様々な理由で転職を考えるとは思いますが、キャリアアップではなく、休みが欲しい、ゆっくり生きたと考えて転職したのに、以前と勤務時間が変わらない上に給料が下がってしまうなら、そもそも転職する意味があまりありません。

残念ながら多くの人は、現在と同じ業界に転職すると言われています。

実際、借金で夜逃げをした人を借金取りが探す場合、まずは逃亡前と同じ職種の職場を探すそうです。

そうすることで、かなりの確率で探し出す事が出来るそうです。

話が逸れてしまいましたが、多くの人が同じ業界で転職する理由には、簡単に言えば慣れからくるものです。

全く知らない業界では、まずは言葉から覚える必要がありますが、同じ業界なら少なくとも言葉を覚える必要が少なくなります。

ある業界で一人前、もしくは経験者と言われるレベルとは、業界用語が理解出来るか否かです。

営業マンなら営業の業界用語、飲食なら飲食の業界用語など、実は下積みと言われる期間は、この業界用語を理解出来るまでの間のことであり、同時にこの過程が一番大変な時期とも言えます。

そうした事は理屈ではなく体で理解しているので、実は多くの人が別業界への転職を無意識のうちに避けているのです。


そうした事から、結局は同じ業界での転職を繰り返し、そのループから抜け出せないのです。



定時で帰れる業界

そもそも、休みが欲しいと思う仕事を現在している場合、その業界自体が慢性的に休みが取りにくい環境の可能性が高いです。

そのような場合、根本的に業界を超えた転職をしない限り、劇的な変化はないでしょう。

ここで一例ですが、保安・保守・設備管理系の業界について解説したいと思います。


保安・保守・設備管理の業界

管理系の職種とは、常駐警備やビルや施設管理の仕事が比較的に一般の求人に出ています。

馴染み深いのは、常駐警備だと思いますが、これらは説明するまでもありめせんが、ビルや工場の受付や警備の仕事で、典型的な時間から時間の交代制の仕事です。

一方、ビルや施設管理の仕事については、あまり一般的に目にする機会はありませんが、ビルや病院な空調管理や、上下水道施設の運転、その他に特殊な物としては通信施設の維持管理などがあります。

これらの仕事に就くには、専門系の学校を出ないと就けないと思われがちですが、実はあまり関係ありません。

専門的な知識よりも幅広い知識を求められます。

例えば、自動車を運転するだけなら自動車を作る能力が必要ありません。

必要なのは、運転に必要な知識と変化する道路状況の判断です。

ビルや施設で機材を運転するのも同じで、運用(運転)するのが、保守・設備の管理の仕事なのです。

これらの知識は就職前に学ぶと言うよりも、実際の現場で見ながら学ぶ事が殆どです。

機材も新旧混じり、新しい知識だけでなく、古い知識も必要になる事もあります。

最先端を追うと言うより、現状維持に意味がある仕事と言えます。

一見大変そうに感じますが、その一方でこれらの業界の特徴は、時間から時間の勤務 なので、勤務時間が終われば交代し、帰宅する事が当たり前の世界です。

ノルマと言う考え方がそもそも存在しないのでサービス残業をする必要性がなく、長時間労働をする必要性がないのです。

あくまでも、設備を異常なく運転することが、ビルや施設管理の仕事です。

それらの機材は動きだしたら、基本的には自動運転で、定期的に運転状況やメーターチェックを行いますが、異常が発生した場合、メーカーでないと修理が出来ないものが大半です。

そのような時の緊急対処やメーカーとのやり取りが、ビルや施設管理の仕事と言えます。


人間関係について

人間関係については職場によって違い、一概には言えませんが、工場や保安・保守の業界でも現場を選ぶ人の多くが、人と関わる仕事をしたくなくて入った人は、割と多いと思います。

そのような事から、変に体育会系の営業マンのような人と出会う事は、あまりありません。

どちらかと言えば、寡黙、コツコツのタイプの人が多いように感じます。

逆にこの業界でも管理部門や営業部門には体育会系のブラックっぽい人はいますが、現場に入り限り、直接関わる事は少ないでしょう。

なので、そのような職場が嫌で転職したい人にとっては、現場の保守・設備管理の仕事は、かなり居心地が良いと思います。


保守・設備管理の仕事に就くには?

保守・設備管理の仕事に就くための条件の多くは、第2種電気工事士の有資格者である事です。

資格があれば未経験者でも採用されるのも、この業界の特徴です。

この業界のデメリットは、賃金水準が全業種の中でも低く、新卒者の応募が極端に少ないのが現状です。

その反面、新卒枠から外れたり、実務経験がない中高年でも採用され易いです。

更に言えば、業界でビルメン4点セットと呼ばれる設備管理の仕事に必要な資格群があり、それらを取得しておけば、更に採用には有利です。


ビルメン4点セット


  • 第2種電気工事士
  • 危険物(乙4)
  • 2級ボイラー
  • 冷凍3種


一応上記の資格は、保守・設備管理の仕事の定番資格と言われていますが、これらはやや古い資格群とも言えます。

何故なら、近年は免許不要の設備も増加しており、これらの資格が必ずし仕事で全て必要ではない現場の方が増えています。

その一方、電気利用の増加で第2種電気工事士に関しては今後も必要不可欠な資格である事は変わらず、むしろ求人募集の必須資格となる傾向です。

そのため、保守・設備管理への転職を目指す場合には、今後も需要が増していく、第2種電気工事士を取得を目指す事が最短距離と言えます。


終わりに

ブラック企業の問題等は今に始まったものではありません。

しかし、自分がブラック企業と思っていても、必ずしも皆んながブラック企業だと思っていない事もあります。

むしろ、ブラック企業の方が居心地が良い人も多くいるからです。

近年、多様性と言う言葉をよく聞きますが、色々な人が入りから世の中のバランスが取れていると思います。

もし、今自分がいる環境がブラックと思っても、それは自分に合わなかっただけの話です。

自分の環境は自分で変える事が一番簡単であり、そしてより良い人生へとつながります。